こんにちは、野村です。
肩がこり、だんだん頭が痛くなってくる。最後は吐きそうになるんです!
これは特にデスクワークでパソコンやタブレットを使っている方に多い症状です。
上部頚椎は前回のブログに書かせて頂きましたが、首の骨の1番目と2番目を指します。中には脳幹という大事な神経が通っています。首の上には頭が乗っていて、体の傾きに対してそれをまっすぐ保とうとする働きがあります。
頭痛や吐き気を訴える方は、ほとんどに上部頚椎の歪みがあります。
〇首や肩から後頭部に付着している筋肉の緊張
姿勢の悪さや、歪みによって筋肉が緊張し、発生。後頭部やこめかみ、前頭部にまで痛みが出ることも。
上部頚椎から後頭部に付いている小さな筋群が、バランスを保とうと頑張っています。ただ、小さな筋肉は長時間頑張れません。
〇ストレートネック、猫背による血行不良で酸欠
頭が30度前に傾くと、頭に流れる血液量は37%にまで減少すると言われています。十分酸素が届かなくなります。
頭痛、吐き気につながります。
〇上の歯と、下の歯がいつも当たっている、食いしばっている
通常、上の歯と下の歯は離れているのが普通です。口を閉じていても普通は離れています。パソコン作業などでうつむいている時や、ストレスも影響します。
上下が当たっていると、噛むときに使う筋肉が緊張を起こします。物を噛んでいるとき、こめかみあたりが動くのがわかると思います。咀嚼筋群の緊張が肩こりを引き起こします。集中してなにか作業をしていると、無意識に食いしばってしまっている人も少なくありません。
1日に上下が当たる時間のトータルはなんと、15分~20分程度です。食事で物を噛んでいる時だけということですね。
これも頭痛につながってきます。普段当たっていないか意識してみて下さい。
〇小後頭直筋の緊張により、硬膜が引きつれる
後頭部と頚椎の1番は小さな筋肉でつながっています。その筋肉は、脳や脊髄神経を包んでいる硬膜という膜と繋がっているため、歪みや、こりが起こると硬膜を引っ張ってしまい頭痛、吐き気が起こります。
〇上部頚椎から出ている神経の圧迫
上部頚椎から後頭部に向かって、まぶたの近くまでその枝を伸ばしている神経があります。歪みによってその神経の流れが悪くなると頭痛を起こしたり、まぶたがピクピク痙攣したりします。
〇眼精疲労
眼の疲れで後頭部が痛くなったことがある方は多いと思います。眼球の動きと連動して、後頭部の下頭斜筋という筋肉が働きます。
パソコン、スマホで眼を酷使しますと、ここが疲れて頭痛を引き起こします。それから、パソコンなどの作業中は瞬きの回数が少なくなります。まぶたを上に引き上げているミューラー筋が疲労すると、交感神経のスイッチが入りっぱなしになり、体が緊張します。
当然、頭痛や吐き気につながります。
〇迷走神経の流れが悪くなる
上部頚椎の中には脳幹があり、その延髄というところから迷走神経という内臓全てに影響する神経が出ています。ここが歪んでしまうと、吐き気につながってきます。
上記で説明させて頂いたものは、いわゆる緊張性頭痛に分類されます。他には片頭痛、群発性頭痛など、中には危険な頭痛も潜んでいます。これらについてはまた別の機会に書かせて頂こうと思います。
当院ではまず、しっかり聞き取りをさせて頂きます。そこで、整骨院で施術が可能なものか、そうでないのかを判断します。
上部頚椎の歪みチェックはもちろん、土台の骨盤を含めて全身のバランスをチェックします。
凝り固まった筋肉をほぐしながら、無理のない矯正で全身を整えていきます。
最後に上部頚椎の矯正です。ポキッと音がしますが、痛くないので安心して下さい。
いかがでしたか?ご自身にあてはまるものはあったでしょうか。
いずれにしても、上部頚椎に歪みが出てしまうことがほとんどです。そこをしっかり矯正してくれるところはなかな少ないと思います。少しでも気になったら、我慢せず、気楽にお問合せ下さい。もちろん予防で整えたいという方も歓迎です。
上部頚椎を整えて、快適な生活を取り戻しましょう!